農地被害では、被害を受けた作物だけでなく、侵入方向、獣道、防護柵、周囲の藪、収穫残さ、放任果樹などを合わせて確認します。
確認するポイント
- 食べられた、掘り返された、折られた、踏み荒らされた場所
- 足跡、ふん、食痕、泥の付着、毛などの痕跡
- 被害が起きる時間帯と頻度
- 防護柵の下部、角、斜面側、出入口などの弱点
- 周辺の藪、耕作放棄地、水路、林縁、獣道
対策の基本
- 侵入を防ぐ:柵の高さ、網目、下部の隙間、電気柵の電圧を確認する
- 誘引物を減らす:収穫残さ、落果、廃棄野菜、放任果樹を管理する
- 見通しを確保する:柵周辺や林縁の草刈りを行う
- 記録する:被害日、場所、作物、痕跡、対策後の変化を残す
柵を設置した後
防護柵は設置して終わりではありません。倒木、草、落ち葉、地面の掘れ、電線への接触などを定期的に確認し、弱点を早期に補修します。
相談前に残しておく記録
被害に気付いた時点で、次の項目を分かる範囲で記録してください。実際に動物を見ていなければ、種類は「不明」で構いません。確認した日時と、被害が起きたと思われる日時は分けて書きます。
- 場所:畑・果樹園の位置と、敷地のどの辺りで被害があったか
- 日時:被害に気付いた日時、前回異常がなかった日時
- 作物と範囲:作物名、被害を確認した本数・個数・範囲。数えていなければその旨
- 状況:食べられた、折られた、掘られたなど、目で確認できたこと
- 痕跡:足跡、ふん、体毛、柵の隙間などの有無
- 対策歴:設置している柵や、これまでに行った対策と実施時期
写真は「全体」と「被害部分」を組み合わせる
作物の被害部分だけでなく、畑全体のどこに当たるか分かる写真もあると、位置関係を説明しやすくなります。柵がある場合は、出入口や気になる隙間も安全に撮れる範囲で記録してください。簡単な見取り図に被害場所と写真の撮影位置を書き込む方法でも構いません。
動物を追いかけたり、危険な斜面へ入ったりして撮影する必要はありません。足跡などの撮り方は痕跡から調べるをご覧ください。
対策後も同じ項目で比較する
対策を行った日と変更した箇所を残し、その後に新しい被害や痕跡があったか記録します。「対策前の被害」と「対策後に確認した被害」を分けると、次の対応を相談しやすくなります。
相談では、作物・柵・周辺環境の情報をもとに確認事項を整理します。動物種や必要な対策が決まっていない段階でも相談できます。相談の方法と記入例をご確認ください。