畑の被害相談から、カメラ調査と猟友会との連携へ|けもの相談所の活動報告
農作物の被害について相談を受け、現地確認、電気柵の補修、カメラによる調査を行いました。その後、武甲猟友会の協力を得て、捕獲を含めた対策につなげています。
今回は、相談を受けてからの対応と、現在までに分かったことをご紹介します。
電気柵の外で、サツマイモが被害に
現地には、電気柵で囲われている農地と、囲われていない農地がありました。囲われていない農地では、育てていたサツマイモがすべて食べられてしまっており、イノシシによる大きな被害が見られました。

また、電気柵の内側でもトウモロコシに被害がありました。柵が設置されている場所も含め、現場の状況を確認し、できるところから対応を進めました。

電気柵を補修し、3か所にカメラを設置
既存の電気柵は一部を補修しました。あわせて、周辺にどのような動物が来ているかを確認するため、カメラを3か所に設置しました。

映像には、次の動物が記録されていました。
- イノシシ
- ニホンジカ
- アライグマ
- キツネ
- タヌキ
農地の周辺には、被害の中心となっていたイノシシ以外にも、さまざまな動物が出入りしていることが分かりました。
ただし、カメラに映った動物すべてが、農作物に被害を与えているとは限りません。 撮影された動物と、現地で確認した被害の状況を照らし合わせながら、対策を考える必要があります。
武甲猟友会と連携して対応
調査の状況を武甲猟友会に共有し、付近にわなを設置していただきました。
その結果、シカを捕獲することができました。一方で、イノシシはまだ捕獲に至っていません。
シカの捕獲という結果はありましたが、それだけで今回の農作物被害が解決したとはいえません。引き続き、現地やカメラの状況を確認し、武甲猟友会の皆さんと相談しながら対応を進めていきます。
現場でのわなの設置や捕獲にご協力いただき、ありがとうございます。
今回の対応で大切にしていること
今回の相談では、電気柵の補修、カメラによる調査、関係者との連携を組み合わせて対応しています。
現場を確認すると、電気柵の内側と外側で被害があり、複数の動物が周辺に出入りしていました。こうした状況を整理するためには、「作物にどんな被害があったか」と「どんな動物が撮影されたか」を分けて記録することが大切です。
また、対策後の変化も確認する必要があります。今回はイノシシの捕獲には至っておらず、被害が収まったかどうかも含めて、経過を見ている段階です。
農作物の被害で困ったときは
「畑が荒らされている」「どんな動物が来ているか分からない」「何から対策すればよいか分からない」といった場合は、けもの相談所へご相談ください。
ご相談の際に、被害に気付いた日時、作物の種類、被害の様子、すでに行っている対策が分かると、状況を整理しやすくなります。写真がある場合は、安全な場所から撮影できた範囲でお知らせください。
けもの相談所では、現地の状況を確認し、必要に応じて猟友会などの関係者と連携しながら、対策を一緒に考えます。
この記事は、noteに掲載した活動報告をもとに、対応の流れと確認事項を整理したものです。記載内容は元記事公開時点の状況です。

