ニホンジカは、農作物、果樹、苗木、森林植生などを食べます。
被害が続くと、作物だけでなく樹皮や下層植生にも影響が出ます。
主な痕跡

- 細長い二つのひづめ形の足跡
- 粒状のふん
- 枝先や葉をちぎった食痕
- 樹皮をはがした跡や角をこすった跡
主な被害
- 葉物、豆類、果樹、苗木などの食害
- 果樹や林木の樹皮被害
- 防護柵の飛び越えや隙間からの侵入
対策の基本
高さのある防護柵、下部の隙間対策、出入口管理が重要です。
柵沿いの草や倒木を管理し、侵入地点を記録します。
足跡・食べ跡と目撃情報を合わせて確認する
シカは植物の葉や樹皮を食べる草食動物です。
足跡には、細長い2つのひづめの形が手がかりになります。
植物をちぎり取ったような食べ跡や、周辺の目撃情報も合わせて状況を整理します。
柵は高さだけでなく下部と出入口も確認する
シカは跳躍する一方、柵の下からくぐることも多いとされています。
被害が続く場合は「飛び越えた」と決めつけず、地面との隙間、出入口、柵が途切れる場所などを確認します。
樹木への被害では、幹にネットを巻く方法や、苗木を個別に保護する資材も使われます。
守る対象と現場の条件に応じて対策を検討します。農地周囲の柵と、個々の樹木を守る対策は、目的を分けて考えてください。
相談時に伝えてほしい情報
- 被害に気付いた日時と、被害を受けた作物や樹木
- 葉・枝先・幹など、どの部分に被害があるか
- 目撃した場合は頭数と場所。見ていなければ「目撃なし」
- 足跡やふんの有無、写真の有無
- 柵の種類、出入口、気になる隙間、これまでの補修内容
被害の全体像と気になる部分を分けて記録すると、相談時に説明しやすくなります。農地被害の記録方法と痕跡の撮影方法もご利用ください。
参考資料
生態・被害・防護対策の参考:農林水産省「いま各地でおきている鳥獣被害を考える」(2022年1月)。